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ゲームの感想(乙女、BL、アダルト中心)や、知識ゼロの人間でも作れた同人誌関連の記事をメーンとしつつ、日常の呟きなどとかく雑多に徒然と

ズブのド素人がワンブックスで小説の同人誌を作ってみた ③入稿データ作成(表紙、カバー、オビ編)

さすがにWordはちょっと……

以前にコピー本を作った時は表紙もWordで作りました。
といっても全く以て絵が描けず、センスも皆無な人間なのでフリー素材を背景にして文字だけ入れるという簡素なものです。

とはいえそれで何とかなったのはご家庭のプリンタでフチなし印刷をしたからだろうなと。
薄い本を作られるフォロワーさんの発言などから、原稿には塗り足しなるものが必要であるというふわっとした認識はありました。
そしてワンブックスさんの原稿ページを見ると、どうやら仕上寸法の外側の3mmが塗り足しに当たる部分だろうということが分かりました。

Wordですが、用紙サイズ自体は任意でmm単位で設定できます。
が、今回作りたいのは本の表紙などです。ということは背表紙部分が存在します。
塗り足し部分については、端っこギリギリに文字などを入れないようにすればガイドが無くてもフィーリングでいけたかもしれません。
しかし背表紙をガイドなしのフィーリングでいくのはさすがに無理だろうと。

というわけでWordは使わない方向とすることに。

それではどのソフトを使う?

ここで絶対に譲れない条件はフリーソフトであることです。
先の記事でも触れましたが、私は絵は一切描けません。そして、たまに気が向いたら雑文を書き散らす程度で、本作りもこれが最初で最後だろうと思っていました。
となると、有償のソフトウェアを購入しても無用の長物となってしまうことは明らかです。

なので(出来れば私でも最低限の機能は使える程度に操作が簡単な)フリーソフトを探すと、真っ先に候補として挙がるのはGIMPでしょうか。
こちらはpsdファイルの保存も可能です。
ただ、実はこのソフトは数年前にインストールしていたんです。
ですが、どうも私の環境との相性が悪いらしく、すぐに強制終了されてしまって、とても使える状況ではありませんでした。

次にpictbear
こちらもpsdでの保存が可能です。現在、画像編集ソフトを使う必要がある時はこちらを使っていましたが、使いこなせているとは言い難い状況です。あとガイド線とか引けるのかもいまいち分かっておらず。

メディバンペイントとの出会い

ですので、もう少し調べていくと、メディバンペイント(Medibang Paint)というソフトの存在を知りました。
こちらは色々なデバイスに対応した無料で使えるイラスト・マンガ制作ソフトです。

そして、こちらのソフトのみを使用して小説同人誌の表紙を作られたという方のメイキングを見て、私でも出来るのではと思い、試しに使ってみることに。

私はひきこもりですので、基本的に全ての作業は自宅でPCを使って行います。
なので今回インストールしたのは、PC向けのMediBangPaint Proです。
(ここでアホなミスシリーズ3が。最初自分の環境をちゃんと把握しておらず、取り敢えず一番大きく表示されていた64bit版をインスコして、起動しようとした時にお前の環境には対応してねーぞって感じの表示が出たりもしました。)

いざ作業へ

私が参考にさせて頂いたメイキングでは、クラウドフォントを使われていましたが、手持ちのフォントでちまちま作業を進めて行きたかったので、クラウド関連のものは一切使いませんでした。

さて何をどうしよう

取り敢えずキャンバスを設定すればいいのかな……? ということで作業スタート。

印刷所を決める際に色々見ていた中で、印刷所によってはテンプレートが用意されているということは分かりました。
そしてメイキングの方もテンプレートを使用されていたので私も使ってみようじゃないかと思い、文庫サイズのもので背幅も丁度いいものがあったのでそれをDLしました。

使い方が分からない……!

はい、ミスではありませんがここでもアホさを遺憾無く発揮しております。
暫し考えた後の結論。

うるせえ自分で設定してやらあ!

それが手っ取り早いと思ったんですね。まあ最終的にはそれでどうにかなった(と思われる)ので結果オーライです。

土台を作ろう

実際の手順を細かく書いていくとキリがありませんし、抑々として私がこれを書いているのは素人でもそれっぽいのは作れたよ! ということをお伝えしたいというのがスタートです。
ですので、色々と参考にしたものを見た際に、すぐに理解の出来なかった部分や、アホなミスシリーズについて触れていきたいと思います。

キャンバスの設定

メディバンペイントを立ち上げます。
新規作成を選びます。
有り難いことに、幅と高さをcmでも設定できるので、ワンブックスさんの原稿サイズを見て一番外側の数字を入力します。
(背幅については紙の厚さのところから早見表にジャンプ出来たのでそこで確認済み)
OKをクリックします。

やったね! キャンパスが出来た……けどガイド線が無いやないかい!(当たり前)

ここでまず一度途方に暮れます。
困ったらどうするか? まずはぐーぐる先生ですね!
そこで調べていくと、メディバンペイントさんの公式サイトで使い方講座のページがあることに気付きました(DLの時は完全スルーしていた)。

というわけでそこを改めて見てみると、新規作成を開く……ここまでは合っています。
外枠と内枠でそれぞれ幅と高さを設定……? そんな表示は無いよ……?
そして自分の作業画面を説明画面を暫し見比べます。
あ、漫画原稿のタブを選ぶのかー! ということに気付くのにどれだけかかったでしょうか(遠い目)。はい。生きていくのがままならない程度のアホです。散漫っていうか注意力が私の中には存在してないのではっていうね。

無事キャンバスが作れた?

ここからまた手こずったよね!
というのも原稿サイズの見本のどの数字をどこに入れればいいのかという問題です。
色々試すもどうも上手くいきません。

さてどうするか。
ここで再び使い方講座を見ると、よく使うサイズの用紙は既にテンプレートが存在しているそうです。ということで勢い込んでテンプレートの「同人誌」を見てみます。
A6が無い!!!!!!!!
はい、ここで思い出して頂きたいのが、こちらメディバンペイントは「イラスト・マンガ制作ソフト」です。そうだね……漫画の同人誌を文庫サイズで作るってケースは少ないですね。

で、どうしたかというと、取り敢えずA5同人誌を選択してみました。
するといい感じに枠の付いたキャンバスが表示されました。当然ですね。
ここで再び新規作成画面を開いて数字を見ます。そしてワンブックスさんの原稿サイズと見比べます。
成程、ここの欄にはこの部分の数字を入れればいいのか!
やっと理解できました。ということで無事A6サイズの枠付きキャンバスを作るところまで漕ぎつけました。

そして画像を取り込んで文字入れ作業をせっせと行います。
途中、テキスト挿入の操作性に感動したりということがありましたがその辺りは割愛します。
そんなこんなで表紙データについて統合前まで出来ました。

カバーも同じ要領でさくさく……いけない

今度はカバーデータの作成です。
表紙の時と同じ要領で今度は余裕でいけるだろうと思いました。

が、キャンバスが作れない……!
カバーには折り返し部分があるからね!

f:id:k_kansa:20170604134200p:plain
ところで表紙のキャンバスの設定はこんな感じです。
同じ要領でカバーも作ろうとしますが、ここで設定できるのはあくまで外枠と内枠、そして背表紙です。
(もしかするとコマ割機能とかでいい感じに設定できるのかもしれませんが、よく分からないので諦めました。)

ではどうするか。
自分でどうにかしてやらぁ!
はい。因みにゼルダのからくり系の祠は大概正規ルートではなく脳筋ゴリ押しで進めました。クリアできればよかろうなのだの精神です。

というわけで、まずは折り返し部分を考慮せずに、カバー全体の大きさのキャンバスを作りました。
そして次に、折り返し部分のサイズでキャンバスを新規作成し、適当な色で塗り潰してjpegで保存。
それをレイヤーとしてカバー作成のファイルに取り込みます。

f:id:k_kansa:20170604134949p:plain
こんな感じです。

この塗り潰した部分をガイド代わりにして作業を進めました。
オビも同様の手順で行いましたが、この頃にはさすがにキャンバス設定もスムースに出来るようになりました。

そんなこんなでどうにか表紙、カバー、オビも統合前までのデータを作ることができました。